お茶の中で日本人に一番呑まれている緑茶は「煎茶」です。その煎茶を手軽に美味しく呑むには、ちょっとしたコツさえ押さえれば良いのですよ!煎茶を美味しく呑むコツをここでは解説しています。

煎茶を最も美味しく呑むコツ

1:人数分の湯のみを準備する

湯呑み

人数分の湯のみを準備します。それと人数分のお湯が入る急須は必要です。茶葉は急須の中で膨らみますので大きさにゆとりが必要です。

2:茶葉を準備する

茶
葉の量

煎茶の場合1人分約2〜3g必要になります。もし、あなた1人が飲む場合約5gと茶葉を気持ち多めにします。また、5人以上の場合茶葉は1人分を約2gとし少なめにします。

3:お湯の温度

湯冷まし

沸騰させたお湯を使います。煎茶を美味しく飲む温度は約60〜75度です。沸騰させた状態では熱すぎますので湯冷まし(茶器)で調整します。湯冷ましが無い場合、ポットや、やかんから湯呑みに一旦お湯を入れます。一般的に100度のお湯を湯冷ましや茶碗に移すと約90度位まで温度が下がります。

4:急須にお湯を注ぐ

湯冷ましさせたお湯を急須に注ぎます。茶葉が8〜9分目開いてきたら茶碗に注ぎます。因みに茶葉はお湯を吸収すると約4倍ほどまで増えます。なので、人数分以上の大きさなの急須が必要とされます。また、多すぎるお湯を急須に入れ余ってしまうと急須の中で旨味成分が溶け出し続けますのでお湯は残らないようにしてください。

5:湯のみに注ぐ

人数分の湯のみに数回分けて注ぎます。これは「廻し注ぎ」と呼ばれ均等にお茶を入れる時に使われます。
例えば、3人でお茶を飲む場合、1・2・3とお茶を注いだら注ぎは今度は3・2・1と逆に注ぎ足していきます。そして、急須にはお湯を残さないように最後の一滴まで注ぎ切ることが大切です。

煎茶を美味しく呑む4つのポイント

煎茶の茶葉の具体的な量

煎茶を美味しく呑む基本はこの4つを覚えておきましょう。これを知っていれば煎茶を何時も美味しく呑むことができます。

1:「茶葉の量」・・・6〜8g
2:「お湯の量」・・・60〜75度
3:「お湯の温度」・・・120〜170ml
4:「摘出時間」・・・30〜60秒
(3人分とした場合)

「煎茶(上級品)」(3人分目安)
・ 茶葉・・・6g
・ お湯の量・・・170ml
・ お湯の温度・・70度
・ 摘出時間・・・120秒

「煎茶(普通品)」(5人分目安)
・ 茶葉・・・10g
・ お湯の量・・・430ml
・ お湯の温度・・90度
・ 摘出時間・・・60秒

お湯の温度が低いと『アミノ酸類』が多くなり、逆にお湯の温度が高いと『カテキン類・カフェイン』が多くなります。
アミノ酸類が多くなると「旨味」と「甘味」が増します。
逆にカテキン類・カフェインが多くなると「苦味」と「渋み」が強くなります。

煎茶は何回出せるのか?

一番煎じ目での出し方にもよりますが、煎茶の場合、1番煎じ目は旨味がはっきりし、2番煎じ目になると渋みが出始めます。3番煎じ目になると茶の色も薄くなり全体的に味がぼんやりとしてきます。

煎茶を美味しく呑むには、1回ずつ茶葉を交換するのが良いかも知れませんよ。

ま と め

煎茶はとてもポピュラーな緑茶です。しかし、淹れ方によっては煎茶の味が変わります。普通品の煎茶でも淹れ方次第では上級品に匹敵する味も出せます。なので、最初は気楽にお茶を楽しむ事から初めてみてはいかかでしょうか?
そしてもっと深い味わいを楽しみたい、と思ったら茶具を準備するのが良いかもしれませんね。