美味しいお茶を淹れるには、水道水よりミネラルウォーターがよりお茶の味を引き出してくれます。しかし、ミネラルウォーターでも軟水・硬水がありますがお茶に適した水はどっちが良いと思いますか?今回は美味しい水の話です。
お茶を淹れるには硬水・軟水?
緑茶を淹れる時あなたは水を気にしたことありますか?私は普段から硬水を飲んでいますが、お茶を淹れる時は軟水にします。
それは軟水で淹れたお茶の方が飲み口がさっぱりしているように感じます。コーヒーは逆に硬水で飲みます。軟水・硬水の使い分けをする前に水のお話を詳しくいたしますね。
水の固さ「硬水・軟水」とは?
そもそも水に硬い・柔らかいがあること自体不思議ですよね。水の固さを決める硬度は、水中に含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量により決められています。
水1L中に含まれる硬度成分の多いものが硬水になり、反対に少ないものが軟水です。硬度は地域や国によって変わり、日本の水は「軟水」の割合が多いです。
『日本の水道水の硬度』
日本の水道水の平均硬度は、約44mg/lです。
『硬度によって区分け』
・0~60mg/l・・・・・軟水
・60~120mg/l・・・中軟水
・120~180mg/l・・硬水
・180mg/l以上・・・・超硬水
硬度の基準値はこのようになっています。
お茶に適した硬度は10〜50と言われています。
硬度が50以上になると「香りが薄く感じられる」また「味が変と感じる」人が多くなる傾向にあります。
水道水でお茶を美味しく呑む方法
軟水は口当たりが良く味に癖がないので素材の味を引き出すには最適な水です。でも、あのカルキ臭さが苦手な人もいます。私も地域によってはダメな場所もありますが・・・。
水がカルキ臭いのには訳があり、現在日本の水道水には「消毒のために塩素を添加」しなくてはいけないと、水道法で決められているからです。
だからこそ場所に関係なく、蛇口から出てくる水をどこでも安心して飲める、とも言えますね。
カルキと塩素の話
「水道水はカルキ臭い!」は正解?
結論から言いますと、カルキとは以前に使ってい「次亜塩素酸ナトリウム」の粉を指していました。その名残から『カルキ=塩素』が一般的に言われています。現在、次亜塩素酸ナトリウム(粉)ではなく水道水の消毒には「次亜塩素酸カルシウム(液体)」が使用されています。
世界保健機構(WHO)によると、
残留塩素(水道水中に残留している塩素の濃度)が5mg/L以下であれば、
体重60kgの人が1日2リットルを毎日飲み続けても健康に影響はないとされています。
塩素と聞くとあまり良いイメージはありませんが、日本の水道水の残留塩素は概ね0.7〜0.9mg/L程度に調整しているようですので気にしすぎる必要はないと思います。安全に安心して水道水を飲むには消毒は仕方ないのかもしれませんね。
そこでですが、普段から気になっていたことがありまして、「やかん」や「電気ポット」・「加湿器」に固くこびりつく物質が残っていることありますよね。私はこれが「カルキ(塩素)」だとずーっと思っていました。
実はこの白い物質の正体は、水に含まれているミネラル分だったのです。見た目も悪いし嫌な感じがするので、たまには付着したところをこすって洗うしか方法はありませんが・・・。
水道水のカルキ抜き
住み慣れた場所の水道水ならあまり気にならないと思いますが、それでもお茶を淹れる時カルキ臭さが気になるのでしたら、一般的に言われている煮沸によるカルキ抜きがお勧めです。
「カルキを抜く方法」
その1:置き水・・・やかんに水道水を汲み置きし一晩おいておきます。
その2:煮沸・・・煮沸する際は5分以上沸騰させてください。
それでもカルキ臭さが気になる人には「ミネラルウォーター」をお勧めします。
ミネラルウォーターで美味しくお茶を飲む秘訣
今ではコンビニでも買うことができるミネラルウォーターですが、色々な種類があってどれが良いか迷いますよね。お茶を淹れる時に最適なミネラルウォーターは?
ミネラルウォーター購入時確認する2つのこと
『硬度』
お茶に適したミネラルウォーターの硬度は10〜50mg/lです。国産品なら軟水が多いですが、海外品の中でも軟水のミネラルウォーターもありますので使い分けしても良いかもしれません。
『pH(ペーハー)』
日本茶に適しているph値は7〜8で日本の水道局の水質基準では、pH 5.8~8.6(弱酸~弱アルカリ)です。
酸性:7より低い・・お茶の色が薄くなる
純水(中性の水):7を基準・・お茶の色は基本的
アルカリ性:7より高い・・お茶の色が赤黒くなる。
ミネラルウォーターを選ぶ際には、硬度とphの数値を確認して購入するようにしてくださいね。ちなみに各ミネラルウォーターにはこのように表記されています。
エビアン
エビアンは、フランスのカシャ水源のミネラルウォーターです。
・ 硬度・・・304mg/L
・ pH・・・7.2
南アルプスの天然水
・ 硬度・・・30mg/L
・ pH・・・7
ボルヴィック
フランスのナチュラルミネラルウォーターブランドですが、軟水の為日本茶に適しています。
・ 硬度・・・60mg/L
・ pH・・・7
ま と め
お茶の味が左右されるほど水はとっても重要です。
軟水で淹れたお茶は渋みを抑えマイルドな味となり、硬水を使うと、苦みが強調される傾向になります。
水の種類に関してはあくまでも個人的な好みになりますが、一番はあなたが美味しいと感じる水でお茶を淹れることが重要です。
そして、「水は何を・・・。」とあまり気にしすぎてお茶を淹れるのがめんどくさいとならないようにが肝心ですよ。
気軽にお茶を飲みましょう!