急須でお茶を飲む時茶こしのサイズが合っていないと茶葉が湯呑みに出てしまいせっかくのお茶がまずくなってしまいます。そこで急須に合った茶こしサイズとお一人様用茶こしの選び方を解説しています。

急須に必要な茶こしの種類

『茶こしは2種類』

茶こしには大きく分けると

・ 急須本体についている・・・ボコ・細目(ささめ)・帯網(おびあみ)
急須本体に取り付けられているので洗いにくいです。

・ 取り外し可能・・・網茶こし
急須から取り外す事ができるので手軽に洗えます。

2タイプの茶こしのメリット・デメリット

「その1:かご型茶こし」
急須のサイズに合った茶こしを別に準備します。カゴ型茶こし

メリット:
茶こし自体が急須から外せるので洗うのは楽です。
また、網の部分が壊れたら茶こしだけ交換できるので経済的です。

デメリット:
美味しいお茶を淹れる条件の1つは「茶葉」を全て開かせきる事です。
しかし、かご型茶こしの場合急須本体の大きさより小さくなってしうので茶葉の開きは不十分になります。
また、茶こしの大きさで茶葉の量が決まってしまうので一度に大人数のお茶を淹れるのは不向きです。

「その2:帯網茶こし」
急須の内側に帯状の茶こしを装着します。 帯網茶こし

メリット:
急須の内側に茶こしを貼り付けるので茶葉を十分開かせる事ができます。そのためお茶のエキスが全て溶け出すので美味しくお茶を飲めます。
お茶の種類で茶こし目(帯網)を交換できるのでお茶別に急須を揃える必要がありません。

デメリット:
急須自体に帯網状の茶こしを別途貼り付けをしなくてはいけないので洗う手間(取り外し)が面倒です。また使い放しにしておくとカビなどが発生する事もあります。

茶こしの選び方とサイズ

『急須用茶こしの選び方』

急須用茶こしを選ぶポイントは2つ「素材」「サイズ」です。

『茶こしの素材』

ステンレス
長期間使用しても変色しにくく、お手入れもしやすいです。


銅は抗菌性に優れ色合いも趣がありますが、ステンレスなどの茶こしに比べ多少お値段が高い傾向になっています。

ポリプロピレン
ポリプロピレンの茶こしは、長期的に使用すると耐熱性の問題があります。硬くなり割れる事もありますし、茶渋がつきやすいので漂白する必要もあります。

竹製
変わったところで竹製の茶こしもあります。茶渋がつくと洗う事が難しいですが茶具としてはとても趣があります。

『茶こしのサイズ』

急須用茶こしを選ぶポイントは『急須の穴に合う茶こしサイズを選ぶ』

カゴ型茶こしサイズ
急須の内側(蓋の下)へ挿入して使う茶こしは外枠径が50mmの場合50号となります。50号の茶こしの網径は約43mmとなるので急須の穴は45~49mmの急須に対応します。
しかし、急須の穴が50mm以上だと茶こしがすっぽり落ちてしまうので使用する事はできません。

『目の細かさ』

茶こしを選ぶ時目の細かさが重要です。荒いものは40メッシュから細かいものは200まで、目の細かさが数字で表示され数字の大きいものほど目が細かくなって行きます。

玉露、煎茶、粉茶など茶葉が細かいお茶の場合茶こしの目が粗いと茶葉が湯呑みに出てしまいます。
お茶用茶こしの場合『120メッシュ(超極細目)』や『80メッシュ(細目)』がいいでしょう。
また、網が二重になっている物もあるので細かい茶葉を淹れる時はオススメです。

一人分なら直接茶こしでお茶を淹れる

1人でお茶を飲みたいと思った時、わざわざ急須を準備するのは面倒!だからと言ってティーバッグやペットボトル茶もね・・・。
そんな時重宝するのは『直接茶こし』です。
シンプル茶こし
私のお気に入りです!
一般的な茶こしだと深さが足らなく茶葉が全部開ききりません。また、1人暮らしだとマグカップでお茶もコーヒーも紅茶もと代用してしちゃいませんか?(私はお気に入りのマグカップで全て代用しちゃいますよ!)
マグカップに使える茶こしは、ステンレス製で底深の茶こしが適しています。底が深いので少しのお湯の量でもしっかり茶葉が開いてくれるので美味しい日本茶が飲めます。

『マグカップ用茶こしの選び方』

マグカップ用茶こしを選ぶポイントは「網の細かさ」「深さ」です。
網の目が粗いと茶葉は出てしまいますし、深さが浅いと茶葉が開きませんです。
そしてここが肝心!
熱湯を直接マグカップに注ぐので茶こし自体が熱くなります。
なので、持ち手が付いている物がオススメです。(火傷してまでお茶を飲みたいと思いませんもんね)

「お一人様用茶こしを選ぶ」

素材はステンレス製の物で網は最低でも二重網がいいでしょう。また畳織りで作られた茶こしならどのような緑茶にも対応できますよ。
製品によってはパンチング穴がありますが、茶葉が出てしまうので大きめの茶葉向きです。

深さがあなたが実際に使っているマグカップの深さを測りそれよりほんの少し浅い物を選んだ方が良いです。
熱湯を入れて使うので両手タイプだと火傷をしないで済みますし、マグカップに安定してセットする事ができます。また、製品によってはステンレスの蓋が付いている物もあるのでこれはオススメです。

おすすめ茶こし

ま と め

急須で使う茶こしと直接マグカップで使う茶こしは形が違いますので間違えないで購入してくださいね!
一般的に言えるのは「ステンレス」は衛生上安全です。
ですが趣で見るなら「竹細工」の茶こしはホッとしますよ。その分手入れは面倒ですけど・・・。
急須用とマグカップ用別々に茶こしを準備しその時の気分で変えるのも良いかもしれません。