信楽焼はタヌキが有名ですが、NHK連続テレビ小説「スカーレット」の舞台になった事から女性陶芸家が脚光を浴びるようになりました。ここでは信楽焼の特徴や陶器市案内、おしゃれな食器などを詳しく解説しています。

ドラマスカーレット舞台になった信楽焼の特徴

信楽焼とは、滋賀県甲賀市信楽焼を中心として作られる陶器で日本六古窯(にほんろっこよう)の一つに代表されます。

「日本六古窯(にほんろっこよう)」とは

焼き物としての歴史は古く、中世から今日まで引き継がれている焼き物の産地として「備前・瀬戸・常滑・越前・丹波・信楽」6か所を指します。

信楽焼の特徴は大きく分けて3つ

特徴:その1「自然降灰釉」
信楽焼の特徴の1つに釉薬(ゆうやく)を使わない技法が挙げられます。窯の中で煽られた炎により付着する灰被り現象をそのまま作品とする「自然降灰釉」(ビードロ釉)が特徴です。

信楽焼急須ビードロ

「釉薬とは」
陶器表面に水がしみ込むのを防ぐ、また丈夫になる事で日常生活において割れにくくなります。他にも陶器自体の個性にも繋がります。

特徴:その2「火色」(スカーレット色)
信楽焼は釉薬を使用しない為、原料の土色がそのまま表現されます。土に含まれる鉄分が酸化する事で「火色・緋色=スカーレット色」が発現します。この色をスカーレット色とも言われています。

信楽焼湯呑みスカーレット色

特徴:その3「焦げ」
陶器は窯の中で高温で焼かれます。その時燃え尽きた薪が灰となって焼き物の上に積もる事があります。この灰が焼き物を黒褐色にさせる事を「焦げ」といい、信楽焼特徴のさびた色合いを表現しているのです。

信楽焼焦げ花瓶

信楽焼名物「たぬき」

信楽焼と言えば狸の置物が有名ですね。観光名所でもある「信楽たぬき村」をご紹介します。

「信楽たぬき村」

たぬき村では陶芸体験もできますよ。例えば電動ろくろを使った陶芸体験や手ひねり・絵付けなどが出来ます。

信楽たぬき村

住所:〒529-1803 滋賀県甲賀市信楽町牧1293-2
TEL:0748-83-0126
公式HP:信楽たぬき村

「たぬき様は縁起物なのです!」
信楽駅前にある大たぬきがあなたを歓迎しています!

たぬきの置物はとても縁起が良いと言われています。各部位に秘められた福の意味を解説してきますね。

信楽駅前大たぬき像

たぬきの八相縁喜(はっそうえんぎ)

1:笠
思いがけない災難から身を守る・・・大きな傘が防御の役割として

2:通い帳
世渡りには信用が第一・・・信頼される事の大切さ

3:大きな目
前後左右に気を配り正しく見つめること・・・気配りの大切さ

4:大きな腹
常に沈着冷静に、時には決断には大胆さが必要・・・決断力の重要性

5:笑顔
常に愛想良くする事で福が来る・・・笑顔を絶やさずに

6:金袋
お金を自由自在に使えるよう金運に恵まれる・・・お金に苦労しない

7:徳利
飲食に困らないよう徳を持てるように努力する・・・日々の振る舞いを正しくする

8:太く大きな尾
物事の終わりは大きく、しっかりと身を立てることが幸福・・・終わり良ければ全て良し!

せっかく信楽駅まで来たのでしたら、是非信楽高原鐵道でゆったり14.7Km約24分間の旅を満喫して欲しいです。

信楽高原鐵道

(画像引用先:信楽高原鐵道HP)

2020年信楽焼陶器市まつり情報

信楽焼陶器市まつりは、滋賀県甲賀市信楽町を舞台に毎年10月の3日間開催されるおまつりです。

「2020年信楽焼陶器市」
日程:2020年10月9日(金)、10日(土)、11日(日)
開催時間:9:00〜17:00
開催場所:信楽地域市民センター周辺の特設会場

信楽陶器市会場
開催会場住所:〒529-1851 滋賀県甲賀市信楽町長野1203
信楽焼即売会やご当地グルメもあり毎年賑わっています。

信楽焼専門店の紹介

信楽焼の専門店ともなる谷寛窯・ギャラリー陶ほうざんが滋賀県に在りますが、こちらではギャラリーだけでなく作業場も見学が可能であり、展示販売にて多くの作品を見て楽しむばかりか、信楽焼を製作する為の場に踏み込む事が出来ますので興味が有りましたらぜひ足を運んでみてください。

信楽焼専門店
(ギャラリー陶ほうざんHPはこちらから )

所在地:滋賀県甲賀市信楽町長野788
営業期間:通年
営業時間:10:30~17:00
休業日:火曜(年末年始休)
TEL :0748-82-2462
アクセス:信楽高原鐵道信楽駅から徒歩15分

ま と め

信楽焼と言えば狸の置物!たぬき様はとても縁起が良いのですよ。また好きなオブジェクトを製作出来る体験場所もあるので是非あなたオリジナルの作品を作ってください。

女性陶芸家「川原喜美子」の半生を描くストーリとしてNHK連続テレビ小説101作品スカーレットの舞台となった事から聖地巡礼の旅の1つに加えても良いかと思います。