九谷焼はジャパン・クタニと呼ばれ世界に誇る日本を代表する色絵陶磁器として有名です。急須や湯呑み、マグカップや豆皿の他に招き猫まで九谷の特徴とおすすめ焼き物を紹介しています。
九谷焼(くたにやき)の特徴
九谷焼(くたにやき)とは、石川県南部の金沢市、小松市、加賀市、熊美市の地域で色彩が特徴的な陶磁器で、世界的にも有名な焼き物産地です。
特に九谷五彩による絵付は大胆かつ豪快な図柄は初めて九谷焼を見た者を圧倒させます。九谷焼の魅力は色絵装飾が全てなのです。
重要無形文化財「釉ゆう裏り金きん彩さい」
保持者:吉田よした美み統
引用先:文化庁HPより
『九谷五彩の特徴』
九谷焼の大きな特徴は、九谷五彩と呼ばれる5色の絵の具を使い上絵付けを行います。
上絵付けはまず、
1:呉須(ごす)により絵模様の輪郭を骨描き(こつがき)する。(下絵作り)
2:五彩と呼ばれる赤・黄・緑・紫・紺青の絵の具を使用し彩色を施します。
石川県九谷焼美術館
九谷焼の歴史や展示物を見て楽しむ事ができるのが九谷焼美術館です。
九谷焼美術館は第10回いしかわ景観賞に選ばれています。
庭園美術館としてのコンセプトが十分反映されており、隣接する公園と調和していることなどが高く評価された。
近隣地区の景観形成ルールに合わせ、県産の赤瓦屋根、漆喰塗りの温かみのある色調の外壁、そこにはめ込んだ九谷色のタイルなど、地域性の創出にも寄与している。
引用先:石川県HP
また、館内には様々な九谷焼をデジタルで見る事もできますので、観光で行かれる際は是非立ち寄ってください。歩き疲れたら、喫茶室(茶房古九谷)もあり、庭園を眺めながらのお茶タイムも良いかもしれませんよ!
九谷焼美術館アクセス・営業時間
アクセス・・・北陸本線:JR大聖寺駅から徒歩で約7分
営業期間・・・開館:9:00~17:00 入館16:30まで(月曜日定休)
石川県加賀市大聖寺地方町1-10-13
TEL:0761-72-7466
時代と共に進化する九谷焼
17世紀期間の作品は特に『古九谷』と言われ陶磁器の素地が見えなくなるほど色絵で器を塗りこめる「青手塗埋手」が特徴の作品
現代では、赤一色を用い極細の筆による精緻な文様を描く「赤絵九谷」が特徴の作品
九谷焼招き猫・ディズニーコレクション
最近では様々なアニメキャラクターとコラボした九谷焼も多く製作されるようになりました。代表的な作品にはディズニーとコラボをした「ミッキーマウス箸置き」があります。また縁起物としてかわいい「招き猫」もあります。
画像出典:陶らいふ
インスタグラム:鏑木商舗
九谷茶碗まつり
九谷茶碗まつり
ゴールデンウイーク期間『5月3・4・5日』に能美市九谷陶芸村では毎年恒例の九谷茶碗まつりが開催されます。陶芸村会場では様々なイベントが開催され九谷ファンならず初めて九谷に触れる人も楽しむ事ができるイベントです。
また、能美市を巡回する「のみバス」も発車オーライ!期間中5月1日から5日まで運行しています。
(2019年ゴールデンウイーク開催ポスター)
秋の茶碗まつり
秋にも九谷茶碗まつりが開催され、2019年は9月21日・22日・23日の3日間九谷陶芸村を会場に開催されました。
>年2回開催される『九谷茶碗まつり』では様々な作家さんの作品が出品されています。是非、春・秋の行楽で訪れてください。お手軽価格で九谷焼が買えるまたと無いチャンスですよ。
(2019年9月開催ポスター)
九谷焼絵付け・ろくろ体験
焼き物を買うだけじゃない、世界であなただけのオンリーワン作品を作ってみませんか?九谷窯元では「絵付け・ろくろ」体験ができます。
初めての人でもスタッフが丁寧に教えてくれるので安心して参加してみて欲しいです。ここに紹介した以外にも体験できる窯元がありますので、あなたが気になった場所で是非オリジナル作品を作ってください。
ま と め
九谷焼は高い!と言うイメージがありましたが、茶碗まつりに出ている焼き物はどれもお手軽価格で購入する事ができます。
そして九谷独特の作品だけではなく、現代に受け入れられるように進化した九谷焼ではミッフィーやディズニーとコラボした焼き物も作られています。
>また、可愛らしいデザインの焼き物も沢山あるので、できれば現地に足を運んで触れて・見て頂きたいと思います。
地震の影響
1月1日に起きた能登半島地震で多くの人が被災しました。
九谷焼も影響を受けていましたが新たにプロジェクトが誕生しています。
是非応援し、石川を復興していきましょう。